四国八十八ヶ所巡礼(お遍路さん)とは、四国にある空海(弘法大師)ゆかりの八十八か所の寺院、四国霊場の最も代表的な札所をめぐる巡礼の旅の事です。
お遍路の目的は、健康祈願、自分探しや開運・縁結びなど人それぞれです。
私も平成27年弘法大師空海が開いた真言密教の聖地、高野山にご縁を頂き、先祖代々菩提や人生祈願の目標をもって巡礼をスタートする時期が来ました。元々出身地が四国、「早よ来んかね」、と招かれたような気がして、ようやく動き出しました。
「同行二人」いつも弘法大師と一緒に巡礼しているという意で心強くも頼もしい大師様に守られての巡礼を時空を超えて楽しみたいと思います。
お天気に恵まれ、彩雲にも出会えた今回の遍路旅、これからしっかり頑張れよ!と励まされるような出会いがいっぱいでした。
パート1 (第一番札所~第十一番札所)の中から4か寺紹介します。
第一番札所 『霊山寺』 <ご本尊 釈迦如来様>
四国八十八ヶ所霊場の全行程はおよそ1460キロ、365里におよぶ。この霊場巡拝する遍路には、ここが「発願の寺」だそうです。
弘法大師が四国の東北から右廻りに巡教された際、この地で衆生の88の煩悩を浄化し、また衆生と自らの厄難を攘はらって、心身の救済ができる霊場を開こうと37日間の修法をされた地だそうです。
私もこの霊山寺で煩悩を浄化、厄をを払って道中の安全祈願と結願をお願いし、修行の旅スタートです。
第二番札所 『日照山 極楽寺』 <ご本尊 阿弥陀如来様>
釈迦が石の上で説法をすると、石に足形が残ったといわれることから、古代仏像を作るまでは釈迦の足跡を刻んで釈尊に接するがごとく礼拝したそうです。
人の足裏に坪があるみたいに、お釈迦様の足の裏にはありがたーい模様がいっぱい!
こちらの寺院の足型は漆黒の石に刻まれており、釈迦の次元にトラップしてゆきそうな見事な足形でした。
弘法大師お手植えとされる「長命杉」は、樹齢1200年あまり、高さが約31メートル、周囲約6メートルもある霊木である。触れれば家内安全ばかりか、病気平癒、長寿も授かるといわれる。鳴門市の天然記念物に指定。
御手植えってなかなかリアルですよね、1200年前の思いが今も生命として息づいている、1200年を飛び越えて時が繋がる思いにひたり、合掌。
◆第三番札所 金泉寺 (こんせんじ) <ご本尊 釈迦如来様>
弘仁年間(810年 – 824年)に空海がお寺を訪れた際、日照りによる水不足に苦しむ住民のために井戸を掘り、ここから「黄金井の霊水」が湧出したとされることから「金泉寺」に寺号があらためられたといわれています。
●本堂奥の「多宝塔」
●朱塗りの仁王門
正面からは威圧感のある阿吽の金剛力士像が門を守っているのが見えます。
境内はその力強い守り(結界)の中で雄大な時の風を感じさせてくれる寺院でした。
←倶利伽羅龍王
倶利伽羅龍王というのは、不動明王が右手に持つ剣に龍が燃え盛る炎となって巻き付いていて、仏教の根本的な3つの煩悩「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」を打ち破る象徴とされているそうです。
第七番札所 十楽寺(じゅうらくじ) <ご本尊 阿弥陀如来様>
大同年間に弘法大師がこの地を巡教して逗留されたときに阿弥陀如来を感得し、如来像を刻んだのが本尊として祀られたと伝えられている。その際に、大師は生・老・病・死など人間として避けることのできない苦難に、10の光明と、輝く楽しみが得られるようにと「光明山十楽寺」の寺名を授けたといわれる。
本堂左前にある「治眼疾目救済地蔵尊」は、古くから眼病、失明した人たちの治療に霊験があるとされ、眼病に悩むお遍路さんの参詣が多いそうです。
竜宮門は内側から入って愛染明王に参拝することが出来ます。
愛染明王はその赤い炎で煩悩を焼き尽くし、3つの目で過去・現在・未来の全ての世界を見通し、6本の腕で悪者を払うといわれています。
煩悩のひとつである「愛欲」を悟りに変える力を持つそうです。、縁結び・家庭円満のご利益があります。
◆遍路旅の楽しみの一つ寺院御利益の
御守り
●龍神様を模した鈴・・音色に惚れ込んで買ってしまいました!
水神様が水の底から舞い上がってくるような心が透き通る音色です。
●五鈷杵(ごこしょ)は、
密教の法具の中の金剛杵の一種で魔を払い、身を守る密教を代表する法具。
あらゆる煩悩を打ち破る堅固不壊の心を標示する密教法具で、四本の鈷が中心に向かって内側に向けられているのは、如来の五智により五欲煩悩が打ち砕かれた象徴でもあるそうです。